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コクーン歌舞伎2008 夏祭浪花鑑

Img_0344 2008年6月21日19時

シアターコクーン 1階S列22番

団七九郎兵衛・・・中村勘三郎
一寸徳兵衛・・・中村橋之助
玉島磯之丞・・・中村勘太郎
徳兵衛女房お辰・・・中村七之助
三河屋義平次・・・笹野高史
大鳥佐賀右衛門・・・片岡亀蔵

コクーン歌舞伎、い~よぉ~とのお誘いで
初めて行きました。

夏祭浪花鑑、こんなに楽しいとはっ!
ニューヨークでもやった公演です。海外でもウケるのわかりました。

シアターコクーンのロビーが歌舞伎座になっていて、みたらし団子の香ばしいおしょうゆの匂いが流れてました。

ストーリーはかいつまむと、主人公団七(勘三郎)が恩ある人の息子の磯之丞(勘太郎)とその恋人遊女琴浦を守るため、強欲な舅を殺す羽目になります。同じく磯之丞を守る仲間である徳兵衛(橋之助)は団七とその家族を守るために奔走し。。。

まず磯之丞、いくら恩ある人の息子とはいえ、世間知らずのまったくのおぼっちゃん。こんな馬鹿息子のためにいい大人がみんなで必死になるってのも歌舞伎ならではの設定なんでしょうね~。

琴浦に横恋慕する佐賀右衛門に琴浦を渡して礼金をたんまりもらおうとたくらむのは、団七の義理の父親である義平次、笹野高史さん。
いや~、笹野さんのうさんくさくて小汚い爺さん絶品です!

舞台の幕は引かれ、琴浦を乗せた籠を追いかけて団七が花道からコクーンのセンター通路を走り抜けます。

で客席が明るくなってトイレに立つ人もちらほら。幕間休憩か?とおもいきや、太鼓や笛が続けられ、前列ではみんなビニールのポンチョやシートの身支度をし始めました。スタッフがなにかしら指示もしてました。この夏祭浪花鑑は泥を使うのだそうです。そりゃ~服にはねたら大変ですもんね。お着物の人もいますもの。

その後は団七の舅殺しの場面となります。これが舞台に並べられた蝋燭の明かりだけで演じられます。陰惨な殺しの場面が、蝋燭の明かりでスローモーションのように美しく見えます。黒子は蝋燭をピンスポットのように団七と義平次の顔を照らします。その後サーチライトに持ち替えて、二人の表情を浮かびあげます。
最後には団七は義平次を泥の池に足で沈めます。
何度も顔を上げて抵抗する義平次。オペラグラスごしに観ると、義平次の顔は泥まみれでまるでゾンピのように、おどろおどろしいものになっています。
ついに義平次は浮かび上がっては来なくなります。
笹野さんはどこで息継ぎしているのでしょう。

おりしもこの日は夏祭りの日。舞台から大勢の祭りを楽しむ若い衆が一気に客席を駆け上がり、一番後ろの扉に消えていきます。そのエネルギーが凄いです。

ここでやっと20分の休憩。時計を見ればすでに2時間近く。
2幕はたったの30分?すいぶんバランス悪いのね~と思っていたら

この2幕、言葉はいらない。最高に楽しい!!

舞台にちっちゃな1戸の家がダンボールくらいで江戸の町が再現されてます。団七が客席から舞台に駆け下りてくると、小さな江戸の町の箱からどこに隠れていたか、大勢の役人たちが立ち上がります!観客から一斉にどよめき。
喉が渇いた団七が1合枡くらいの防火用水の桶から水を飲もうとしたり
役人が鳴らす半鐘が風鈴くらいにちっちゃいので、カンカンではなくチンチン鳴ったり、団七が舞台後ろに逃げ込んだと思ったら、屋根の上でちっちゃい人形が立ち回ったり。
その後は客席のセンター通路でハシゴを使っての立ち回り。

団七と徳兵衛二人は一緒になって逃げます。そしてコクーンの舞台の正面、機材搬入口が大きく開きます。
そこにはニューヨークのようにいたずら書きされた壁が。
壁が壊れると、

そこは劇場ではなく本当に渋谷の通りを行き交う人や車が見えます。通りを歩いてた人は何事かを足を止めてこちらを見ています。

そして、青いランプを回転させたパトカーが舞台に突っ込んできて急停車して二人の行方を阻みます。
とって返して客席前方へひき返してきます。もう一度後方に逃げるともうパトカーはなく、二人は現代の渋谷の町に姿を消してゆきます。

会場はもう大興奮!早々にスタンディングオベーションでした。
カーテンコールではキャスト全員が客席のセンター通路ぐるりと一周。
コクーンの裏を通りかかって見ている人たちも巻き込んでのカーテンコール。
まさにお祭りでした。

あっちの通りから、舞台を越して客席がどんなになってるのか見てみたい!と
今度カーテンコールの時間に合わせて、コクーン裏側道路に来れたら
なんて真剣に考えてました。

最高に楽しかったです。これぞ日本古来と現代のエンターテイメント。

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コメント

猫さまの文章を読んでいるだけでわくわくします!
o(^-^)o  o(^-^)o ワクワク
たしか前にTVで本のひとこまをみましたよ。どろどろのべたべたになっている笹野さんをお子さん達がみてしまったそうで・・かわいそうに泣いてしまったとか言う話しも聞きました。お父さんがいぢめられている風にみえたのですね。それだけリアルなどろどろだったのね。

投稿: 酔いどれ天使 | 2008年6月24日 (火) 23時08分

笹野さんのお子さんたちは小さい子もいらっしゃるんですよね。
大人が見てもビビるほど怖い形相でしたもん。
泣き出しちゃうのも無理ありません。ましてパパがお化けになっちゃって退治されてるような場面ですもの。身内が見るのはキツイシーンですわ。

投稿: なまけ猫 | 2008年6月27日 (金) 17時49分

おはようございます。夏祭も本日めでたく千秋楽を迎えます。
先日は御来場いただきありがとうございました(笑)。
あいだ姫にも御来場いただきますよう、よろしくお願いいたします。
二幕に出てくる壁、あれはベルリンの壁。ベルリンの壁を壊す、ということです。パトカーもベルリンのもの。ロビーにベルリン版の筋書きもありました。何てったってベルリン公演凱旋ですから。

投稿: ハラハゲル | 2008年6月29日 (日) 09時23分

>ハラハゲルさま
あの壁はベルリンの壁だったのですね。
パトカーもベンツでした。納得です。
カーテンコールの時渋谷のコクーン搬入口の通りに居たかったです。
でも私はマンダレィのお屋敷におりました。

投稿: なまけ猫 | 2008年6月30日 (月) 16時19分

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