宝塚月組 グレートギャツビー
キャストもそれぞれに役を掘り下げて熱演しているのがしっかり伝わってきました。
1幕、2幕の前半は宝塚ならではの華やかさがあるんだけど
雲行きが怪しくなった終盤はセットもそぎ落とされ、それぞれの力量がものをいう舞台でした。
「神が見ている」はエリザベートの悪夢みたいなカンジの仕上がりでしたが、圧巻でした。
ギャツビー、瀬奈じゅんさん、ステキでした。瀬奈さんの白いスーツ姿が本当に映えてました。舞台の幕が左右、上からただ真っ黒い幕が下りてきて、これが不思議な感覚を与えました。真ん中だけ空間を残しでギャツビーが出入りするドアに見立てたりしてました。真っ黒のバックだからギャツビーの白いスーツが一層きわだって見えました。
でもギャツビーって、最後かわいそうだあ~。
ラストシーンで子供の頃の自分と、大人になったギャツビーを重ねるところは、泣けました~。
デイジー:城咲あいさんって、パンフレット読んだら儚い美しさに定評ありって書いてあったけど、いえいえ一途さとかわいらしさと上流階級の傲慢さを持ち合わせ、しっかり存在感ありました。ギャツビーのお墓に白い薔薇を1輪投げ入れるシーンは、見る側の想像力をかきたてます。
遼河はるひさん、セリフはちょっと棒読っぽいんだけど歌は響きますね。背も高いし立ち姿はステキ。もっと演技に深みがでたらすんごく いいでしょうね。
デイジーの夫トム役青樹泉さんもよかった。悪役をきっちりしてました。
デイジーの妹役羽咲まなさん、役柄はカワイイ姿なのに歌は迫力ありました。
トムの愛人、マートル憧花ゆりのさんもよかったし
マートルの夫、ジョージ 専科の磯野千尋さんがでてくるとあまりにもしょぼくて目が離せなくなりました。最後マートルが死んだ後復讐の立ちのぼるような狂気はすごかったです。
羽も階段もラインダンスもなく、カテコでは照明を落とした真っ黒い舞台に
奥にオケがいて、キャストはスポットライトで照らされるのみの斬新なカーテンコール。
リピートしたくなりました。
さて、第2弾は『スカーレットピンパーネルです』
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コメント
こんにちは!
ギャツビー大好きです~~♪
初演は雪組でギャツビーが杜けあき、デイジーが鮎ゆうき、ニック・キャラウェイが一路真輝でした。
原作も素晴らしかったですね。何度も見ましたよ♪
シルクのシャツを投げるシーンは今時の若い人には
意味が分からないのではないかと・・・。
デイジーと再開してずーーーーっと見詰め合っていた
あのシーンがよいですね~。
投稿: はるすみ | 2008年9月26日 (金) 08時01分
追伸;
ニック役の遼河さん、声がイマイチ芝居向きではなかったように思います。
磯野さんは大浦みずきさんと同期ですからね~
よく頑張ってますね~。本当はダンスの人です。
瀬名さんは男役冥利につきる役をしっかり演じていて
いつもの公演より良かったですね。
投稿: はるすみ | 2008年9月26日 (金) 08時06分
初演豪華な顔ぶれだったんですね~。パンフレットに写真がでてました。
うわ~この人カッコいい!って目が行ったのは一路さんでした。一路さんエリザベートで初めて拝見したので、昔を知らず残念です。
シルクシャツ投げのシーン、貧しさから這い上がってきた富の象徴ですよね。
確かに今の若い子は???かもしれませんね。
磯野さんは大浦みずきさんと同期ですか。
がんばっておられるんですね~(^^)
投稿: なまけ猫 | 2008年10月10日 (金) 12時25分