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  歌舞伎座さよなら公演 七月大歌舞伎 玉三郎・海老蔵『天主物語』

海老蔵君婚約記念って訳でもないけど・・・

ここまで観劇感想をサボってしまうと、時間が経ってこそ印象に残っているものが淘汰されてきました。

歌舞伎座さよなら公演の7月は、玉三郎演出2本立てでしたが
私は『海神別荘』より『天主物語』のほうが好きでした。

平成21年 七月大歌舞伎 夜の部 7月12日 1階2列19番

『夏祭浪花鑑』 市川海老蔵 中村獅童

『天主物語』 坂東玉三郎 市川海老蔵 中村勘太郎 中村獅童

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白鷺城の天守閣はこの世のものではない世界。
白鷺城の天守夫人、富姫とみひめ(玉三郎)のもとに、富姫を姉と慕う亀姫(勘太郎)が従者朱の盤坊しゅのばんぼう(獅童)を伴い遊びに参ります。宴が終わり富姫は飛んでいた鷹を捕まえてお土産に持たせます。
亀姫を見送った後、ここに鷹匠姫川図書之助がいなくなった鷹を探しにお城の最上階に登ってきます。お城最上階は人間が来てはならぬ処ですが、鷹が居なくなった責任で切腹を命じられていました。富姫は鷹を捕まえてしまった侘びに藩主秘蔵の兜を与えます。
ところがこの兜がもとで図書之助は盗人と疑われ追われる身となります。富姫に心を奪われた図書之助は最上階に戻ってまいります。富姫は図書之助をかばいます。異界の人々の象徴である獅子頭の目を、追っ手たちが傷つけるのでふたりは光を失ってしまいます。しかし傷ついた獅子頭に、名工近江之丞桃の霊(?)がのみを入れると、富姫と図書之助は光を取り戻し、手を取り合って喜び合うのでした。

玉三郎の演出、古典歌舞伎にはない美しさがありました。玉三郎の美学の世界って感じでした。
舞台美術は漆黒の闇と浮かび上がるような中央の大きな獅子頭がとても効果的でした。

玉三郎って人ではないものの役がどうしてこうも似合うのでしょうね。
玉三郎さんと海老蔵君ってヴィジュアル的に良かったです。玉三郎の美しさに見合う今の若手ではやっぱり彼になるのかなあ。

白鷺城といえば姫路城。姫路のお話かと思ってました。
初の場面、女房たちが糸巻きを下界に垂らし、おしゃべりしながら秋の花の釣りをしてるってものとっても優雅でした。
玉三郎扮する富姫は美しい着物にみすぼらしい蓑とかぶって登場。
でも美しい~shine
「雨が降ってきたから、かかしに蓑を借りたのだよ。農具は大切。お前たち返して着ておくれ。」って台詞で、ん?人ではないの?と匂います。

会津から亀姫の乗った籠は、ヒューンと空を飛んできました(笑)
亀姫のお土産は、姫路城主の弟にあたる会津藩主の首sign03
んまっ、美味しそう~と嬉しげに微笑む富姫。それを見つめる亀姫の仲はなんかとっても妖しげ~~~。ban
と大事なお土産の首から汁がしたったって、これはとんだ粗相をと、べろ~んべろ~んとキレイにする舌長姥(門之助)も不気味でキモカワイかったですcoldsweats01

獅童君の朱の盤坊は赤鬼に見えました。赤鬼姿、と~ってもお似合いです。女房たちとたわむれるところはも~っとはじけてたほうが楽しいかな~と思いました。

前の演目の『夏祭浪花鏡』の獅童・海老蔵はコクーン歌舞伎の夏祭浪花鑑を見ちゃうと、まだまだだよな~って思ってしました。
でもその「まだまだ」さが、この『天守物語』では玉三郎の天守夫人に恋する年下の青年の初々しさに見えて◎でございました。

歌舞伎にしてはめずらしくカーテンコールがありました。
でも出てきたのは、玉三郎と海老蔵と、最後に獅子頭の目を治す名工役だった我當さん。なんで最後にちょろっとしか出てこない人がカーテンコール?それだったら玉三郎と海老蔵の二人だけか、キャスト全員のどちらかのほうが納得いくんだけど。
なんだかとっても中途半端なカーテンコールの印象でした。

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