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トーマの心臓

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Sutudio Life  トーマの心臓  Grauキャスト

2010年3月14日(日) 新宿紀伊国屋ホール P列6番

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冬の終わりの土曜日の朝、トーマ・ヴェルナーが死んだ。
そして月曜日、一通の手紙がユリスモールのもとへ届く。
「これが僕の愛、これが僕の心臓の音・・・」
その半月後に現れた転入生エーリク。彼はトーマに生き写しだった。

ドイツのギムナジウム(高等中学校)と寄宿舎生活を舞台に繰り広げられる物語。

昔あんなに夢中になって読みあさった萩尾望都作品。
でも当時中学、高校生だった私には作品の本質を全然わかっていなかったんだと思い知りました。
見終わってから改めて原作を読み直しました。
時を経て、今、ようやく解りました。
懐かしさとともに、作品にレベルの高さ、そして新鮮さすら感じました。

男性版宝塚(?)のスタジオライフ。劇団員はすべて男性。
繰り広げられる舞台は、少女マンガを原作としたものが多いです。
かつて『月の子』だったかなあ~。スタジオライフファンの友人に連れられていきました。作品自体は原作が生きていて悪くなかったのですが、4時間という上演時間と、ト書きをそのまま話の進行に使うことがあまりにも多くてブーブー言っていたら、その後友人からお声がかからなくなったのでしたcoldsweats01
それ以来のスタジオライフ。「トーマ」は上演時間は休憩含めて2時間半と展開も速かったです。


脚本・演出の倉田淳さんは萩尾望都作品をこよなく愛する方。
萩尾望都のイメージを壊すことなく、脚本は漫画の台詞をそのまま使っての舞台でした。

舞台装置はシンプルしたが、下手(舞台左)にベッドがでてくればエーリクの部屋。上手(舞台右)の階段を使えばトーマの同級生たちの宿舎あたりとテンポよく場面転換を使い分けていました。

20年前つか芝居であしげく通った新宿紀伊国屋ホール。
チケット半券をもぎるのは、

『いらっしゃいませ。シュロッターベッツへようこそ』

と制服に身を包んだ劇団員。
「ここは男子校カフェかsign02
と1歩足を踏み入れればそこはドイツのギムナジウム。
パンフレットやグッズの販売員も制服姿の劇団員でした。
心憎い演出でありました。happy01

懐かしい客席はお醤油で煮しめたような色の当時と変わらない椅子カバーがかかっていました。
座ってみればこんなすわり心地悪い椅子だったっけ!?
新しい劇場と違って古くて見にくい劇場ですがお芝居が始まったらそんなことは吹っ飛び、ギムナジウムの世界に入り込みました。

役者さんたちはおじさんに近い年齢の方もいるはずですが、みんな少年らしいしなやかさをたすためにすんごいダイエットしたようでした。

去年の暮れに見た『森は生きている』に出ていたユリスモール役の山本芳樹さん。3ヶ月前と全然体型が違っていて最初山本さんとは気がつきませんでした。たたずまい、ベッドに腰掛ける姿がまさにユーリでした。
だって森生では青年だったのに、少年になっていたんです!
原作を読み返してみるとユーリが腰掛けてる画はほとんどないんだけど、もう彼はユーリそのものにしか見えませんでした。

エーリク役の松本慎也さん、頬はコケて目がギョロギョロでした。パンフレットの写真よりさらに痩せられたみたいです。

オスカー役は今回でこの役を卒業する曽世海司さん。曽世さんは私的にはオスカーのイメージではなかったんだけど見ているうちにそんなことは気にならなくなるほど引き込まれました。

みんなそれぞれにエーリク、ユリスモール、オスカーでした。

物語クライマックス、過去を話すユーリにエーリクが告げる愛の言葉に泣いてしまいました。

『翼・・・あげる  ぼくはいらない 』

『トーマの心臓』はキャストがGrauチームとBlauチームがダブルであり。
その他にオスカーの出生にまつわる秘密の『訪問者』もこの公演期間中に上演がありました。全部見たかったけどとても時間と都合が取れなかったのが残念です。
次回のスタジオライフの公演もはずせなくなりました。

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